2009年11月20日

血液検査でがん検出=遺伝子の状態変化解析−来年の実用化目指す・金沢大

 金沢大の研究グループは、19日、血液検査で消化器がんを検出する新たな方法を開発したらしい。血液中のがん細胞由来の物質「腫瘍(しゅよう)マーカー」を調べる現在の検査と比べ発見率が高く、PET(陽電子断層撮影)などの画像診断よりも手軽に検査できるメリットがあるという。
 同グループは、体内にがん細胞があると血液に異常が起きることに着眼。消化器がんの患者と健康な人の血液遺伝子を比較し、異なった状態に変化している約1000個の遺伝子を突き止めた。
 検査では、2.5ccの血液を薬品処理し、特殊なチップに垂らして、各遺伝子の状態を調べる。消化器がんの患者40人を含む53人に検査を行ったところ、約90%の確率でがんの有無を判別できた。発見が特に難しいとされるすい臓がんも、高確率で判別できたという。
 腫瘍マーカーでは早期がんが見つかりにくく、発見率は2〜5割程度と低い。また、画像診断は発見率は高いものの、検査費用が高く大掛かりな設備が必要な上、目視で診断するため医師の技量によって精度がばらつきがちだった。
 同大の金子周一医学類長は、「少量の採血で簡単に検査できるので、早期発見・治療に役立つ。1万円以下で検査できるようにして、日本のがん検診受診率向上に貢献したい」としている。
 同大は特許を出願しており、石川県野々市町の医薬品製造業者とライセンス契約を締結。今後、より多くの患者サンプルを収集するとともに、肺がんなど消化器以外のがんへの応用を検討する。来年12月には自費診療として実用化したいとしている。
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2009年11月19日

武田薬品 大腸がん用、抗体医薬品を国内販売

 製薬大手が買収した欧米企業の技術を生かし、がん治療に使う抗体医薬品を相次ぎ発売する。武田薬品工業は米国の製薬大手から導入した大腸がん治療薬を2010年春にも日本で売り出す。エーザイは米ベンチャー製の卵巣がん薬の販売許可を12年度に米欧で申請する方針だ。欧米の製薬大手に比べ遅れている抗体医薬品で巻き返しを狙う。
 武田薬品の大腸がん治療薬は米アムジェンの日本法人を08年に買収した際にライセンス導入した新薬候補。厚生労働省に製造販売承認を申請中で10年4月の承認取得を見込む。年間売り上げ目標は検討中だが100億円程度とみられる。このほか、がん抗体薬2種類の臨床試験(治験)も国内で実施中。対象となるがんの具体的な種類は治験データを基に決め、早期の製品化を目指す。
ラベル:抗体医薬品
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RSAの暗号強度

このところ暗号の2010年問題が騒がれてるが、最近、気になる論文を見つけた。
それは、日本銀行金融研究所で公表されている「2009-J-24:暗号ユーザーが暗号アルゴリズムの安全性評価結果をどう活用するか」という論文である。
http://www.imes.boj.or.jp/japanese/jdps/2009/yoyaku/09-J-24.html

この論文の補論「MD5とRSAにおける安全性評価結果の分析」の(2)「RSAの事例」(28頁)に以下の記述がある。

「法サイズが1024ビットの場合は共通鍵暗号の鍵サイズの約70ビット前後であると推定される。
逆に、共通鍵暗号の鍵サイズで100ビット相当の安全性を確保するには、法サイズとして約2048ビットは確保しなければならない。」

これを素直に解釈すると、素因数分解に用いられる「一般数体ふるい法」を用いた場合、RSA1024ビットの暗号強度は、鍵サイズが70ビット程度の共通鍵暗号の鍵を全数探索で解読するのと同程度、またRSA2048ビットの場合は鍵サイズが100ビット程度の共通鍵暗号鍵を全数探索で解読するのと同程度ということになる。

RSA暗号の強度ってそんなものなんでしょうか?

どなたか、有識者の方、是非ご教示ください。
posted by ダンケルク at 20:38| Comment(0) | TrackBack(1) | 暗号 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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